2009年4月、大阪市西淀川区の小学3年生女児松本聖香ちゃんが実母とその内縁夫による残虐で常軌を逸した恒常的な虐待により命を落とした事件が
この署名のきっかけです。
聖香ちゃんはこの2人により
・日常的に暴力(殴る・蹴る・踏みつける)を受け
・持病の喘息の薬も与えられず
・まだ寒い3月に連日ビニールシートを敷いただけのベランダに寝起きさせられ
・日に500mlペットボトル1本の水とバナナ1本(白米だけのおにぎり1つのこともあり)しか与えられず
・自力で立てないほど衰弱させられ
・最後はひとりベランダで「ひまわりを探してるの…」とうわごとを呟き亡くなりました。
非力で自分の身を護る術もない子供が拷問にも等しい虐待を受けて殺されているのに、親が「躾」と言えば殆ど罰を受けることも無く済まされてしまうことは異常なことですし、虐待で週に1人の子供が亡くなる現状であってもまったく法や制度を見直すことの無い政府にも怒りを感じます。
現在虐待にあっているこどもの命をまず護るため、そして虐待でつらい思いをするこどもがこれ以上出ないようにこの署名を企画しました。
☆現在は子供を親が殴り殺してもせいぜい「傷害致死」で「殺人」扱いにはなりません。
躾といえば殺意がなかったとみなされ、軽い刑で済まされてしまうのです。
殺意の有無という曖昧な根拠ではなく、子供を虐待したら「虐待致死傷」で裁けるようにしたいと考えています。
☆虐待を通報した通報者名を児童相談所の担当が通報された親にうっかり漏らしてしまった…という事例があります。
通報者は虐待家庭の近隣住人である場合が多いので、このようなことがあれば通報者が肩身が狭くなる、という
おかしな状況になってしまいます。
匿名性を強化することで通報者の安全を守るようにします。
☆虐待を見聞きしてもどこに相談したらよいのかわからないという声を聞きます。
通報先が明記されたものを家庭に積極的に配布を行い、見殺しにされる命をなくしたいと考えています。
☆虐待により子供が殺害されたとき、児童相談所側で「聞いていない」「そんなにひどい状況とは把握できていなかった」などの
責任逃れができないよう徹底化を求めます。
☆110番と違い、警察署や署の窓口への通報は必ず通報履歴を残しているわけではありません。
虐待により子供が殺害されたとき、警察側で「通報は受けていない」などの責任逃れができないよう必ず履歴を残すことを求めます。
また、児童相談所で虐待を把握していても警察署には虐待の情報がないなどの理由から児童の保護が遅れてしまうことがない様、
虐待についての情報を警察と児童相談所で共有できる状態にすることを求めます。
☆多くの虐待は突発的なものではなく、日常的に行われています。
保護した子供の心身をすぐにケアできるように、過去の虐待の痕跡を見逃さないような体制作りを求めます。
☆2009年の松本聖香ちゃん(大阪府)の事件でも2010年の岡本海渡くん(東京都)の事件でも学校は虐待の事実を知っていながら
児童相談所への通報を行いませんでした。
子供が発したSOSを学校側が黙殺したため子供の命が失われる…というような事がこれ以上起こらないよう、通報の徹底化を求めます。
☆この署名を立ち上げるきっかけとなった「松本聖香ちゃん殺害遺棄事件」の主犯である2被告の厳刑を求めます。
以上の点について児童虐待を見逃さない社会作りのために速やかに実施していただくことを求めます。
今後の虐待の対応として、まずは子供の命を護ることを何よりも優先すべきであると考えます。
虐待を行なう大人のフォローも必要だという声はありますが、大人は自分で自分の行動を抑えることやカウンセリングを受けたり相談機関で相談を行なうこともできます。
でも幼いこどもは自分で誰かに相談をすることも、虐待ヘルプラインに電話することも、逃げ出すこともできません。
虐待を行なっている大人が反省しない、自分では虐待が止められない、それなら周りがまずは引き離し、迅速にしかるべきケアを行なうべきではないのでしょうか?
現在の法で子供の保護が行き届かないなら、もっと強制力を持つ家庭に介入できるシステムを導入すべきだと考えます。
当プロジェクトは上記の西淀川区女児虐待殺害事件を受けて、虐待根絶を願う有志で立ち上げを行なったものです。